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中央ニュース

2021/03/25

社会保険加入率 労働者単位は87・8%

 国土交通省が行った2020年10月時点の調査によると、建設業の社会保険加入率(雇用保険、健康保険、厚生年金保険)は、企業単位が98・6%、労働者単位が87・8%となり、いずれも前年度の調査から0・2ポイント上昇した。社会保険加入対策が始まった11年10月時点と比べると、企業単位は14・5ポイント、労働者単位は31・1ポイント上昇したことになる。
 公共工事設計労務単価を設定するための公共事業労務費調査で、20年10月時点の公共工事に携わる企業・労働者の加入状況を把握した。
 企業単位の3保険の加入率は、元請けが99・7%、1次下請けが99・1%、2次下請けが97・1%、3次下請けが94・1%となり、下位の下請けほど加入率が低い傾向は変わっていない。20年10月に施行された改正建設業法では、社会保険加入を建設業許可・更新の要件に追加しており、更新が一巡する5年後の25年10月になると、全ての許可業者が社会保険に加入することになる。
 労働者単位の加入率も、元請けが91・7%と最も高いが、3次下請けが90・8%、2次下請けが90・4%、1次下請けが85・5%と、下請けに限れば、下位の下請けほど加入率が高くなっている。

提供:建通新聞社