日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)が会員企業を対象に行った「建築設計部門年次アンケート2020」によると、受注している建築工事に占める設計施工一貫方式の割合である「設計施工率」は52・8%で、前年より2・1㌽アップした。
調査は、日建連の建築本部委員会の参加会社58社を対象に、20年7月1日現在の状況を調査。「建築工事受注額」に占める「設計施工一貫受注額」から設計施工率を割り出した。
建築工事受注額(国内)は、前年比13・7%減の9兆1726億9200万円で、このうち52・8%の4兆8414億7600万円が設計施工一貫での受注額だった。また、単独設計の工事は4兆3317億7600万円で、全体に占める割合は1・9㌽増の47・2%だった。他社との共同設計の工事は5096億9900万円。割合は0・2㌽増の5・6%だった。
また、設計関連有資格者の人数は、一級建築士が前年比2・4%増の5992人、構造設計一級建築士が1・1%増の1093人、設備設計一級建築士が10・3%増の537人、建築設備士が5・3%増の992人で、いずれも増加した。これら資格者を含む建築設計部門の所属人数は3・2%増の9893人だった。
日建連では、「施工者のノウハウや固有技術を生かし、総合建設会社の総合力を最大限活用できる」として設計施工一貫方式の普及に取り組んでいる。
提供:建通新聞社