建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録に「2段階登録申請」を導入する。4月1日以降、技能者の本人情報を登録する「簡略型」、本人情報に加えて保有資格や健康診断などを登録する「詳細型」のいずれかを申請者が選択できるようになる。登録料は、簡略型2500円、詳細型4900円とする。
CCUSは、財源問題などを理由に2020年9月に利用料金の改定を決定。すでに同年10月からは事業者登録料と現場利用料を値上げしている。
技能者登録は、登録時に保有資格情報などの登録を求めない「簡略型」、能力評価を受けたい技能者が保有資格を追加登録できる「詳細型」の2段階で登録できるようにする。登録を2段階とすることで、審査費用の圧縮を図るのが狙い。
簡略型の登録項目は、▽本人情報▽所属先事業者情報▽職種▽過去の経験(自由記述)▽社会保険▽建退共▽中退共―の7項目。
詳細型は、簡略型で登録する7項目に加え、▽労災保険特別加入▽健康診断▽学歴▽登録基幹技能者資格▽保有資格等▽研修等受講履歴▽表彰履歴―の7項目の登録を求める。
詳細型に登録すると、保有資格と就業履歴に応じた能力評価を受けることができ、レベル2〜4の色分けされたCCUSカードを取得できるようになる。登録料2500円の簡略型に登録した後、詳細型に移行する場合は、差額の2400円を支払うことになる。
提供:建通新聞社