国土交通省は2月10日、直轄事業の業務委託に活用している「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」として、延べ8資格を新たに登録した。新たに登録した資格の内訳は、維持管理分野(点検・診断)が延べ6資格、計画・調査・設計分野が2資格。登録期間が満了した延べ111資格も登録期間を更新し、累計の登録資格は延べ328資格になった。
技術者の技術水準を担保できる民間資格を「国交省登録資格」と位置付け、直轄事業の点検・診断、調査設計業務を発注する際、有資格者を配置する参加者にプロポーザルや総合評価方式で加点する。
10日に登録されたのは、青森県建設技術センターの「橋梁AM点検士(道路部門)」、長崎大学の「特定道守(トンネル)と「道守(トンネル)」、都市計画コンサルタント協会の「認定都市プランナー」、海洋調査協会の「港湾海洋調査士(総合部門)」で、これら5資格を8区分に新たに登録した。
2014年度に制度を創設し、登録された資格は延べ328資格(維持管理分野延べ245資格、計画・調査・設計分野延べ83資格)になった。登録資格の保有者は延べ18万人に上る。すでに、都道府県の45%が土木設計業務の共通仕様書に登録資格を位置付けており、国交省は今後も地方自治体に活用を促す。
提供:建通新聞社