2021/02/05
消費税の価格転嫁 建設業は適正対応が最多
消費税率10%への引き上げ(2019年)に伴う価格への転嫁状況を調べたところ、建設業は事業者間取引(BtoB)、消費者向け取引(BtoC)ともに、「全てできている」とした回答が全産業で最多となった。
経済産業省が、東京商工リサーチに登録されている全国の事業者4万者を対象に、20年12月時点の状況を調査。8778者から回答を得た。建設業者の回答はこのうち952者。
建設業の事業者間取引の状況を見ると、建設業で「全て転嫁できている」との回答は96・0%を占めた。前回調査と比べると1・4ポイントのアップとなった。建設業のこの他の回答は、「一部転嫁できている」が2・7%、「全く転嫁できていない」が0・7%だった。
消費者向け取引では「全て転嫁できている」が2・4ポイントアップの93・6%。このほか「一部転嫁できている」が5・4%、「全く転嫁できていない」が0・3%だった。
全産業では「全て転嫁できている」との回答は、事業者間取引で89・8%、消費者向け取引で81・9%だった。
消費税転嫁対策特措法に基づく主な指導事例として、建設業では、リフォーム工事の委託先に対して、税率引き上げ以降も代金を据え置いた例があった。
提供:建通新聞社