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2020/12/21

21年度技術検定の試験日程を公表

国土交通省は12月18日、2021年度の技術検定の受験資格や試験日程を盛り込んだ実施計画を発表した。21年度の技術検定試験は、改正建設業法の全面施行に伴う「第1次検定」「第2次検定」への再編後初めての試験で、新たな国家資格「技士補」の資格取得者が誕生するのは1級・2級ともに21年7月になる。試験問題も見直され、1級第1次検定では、新たに施工管理法(応用能力)の合格基準が追加される。
 21年4月に改正建設業法が全面施行され、21年度の技術検定試験が再編される。これまでの学科試験・実地試験は、第1次検定・第2次検定に再編され、第1次検定の合格者が技士補の資格を取得できるようになる。
 再編後の21年度試験のスケジュールは、20年度までとほぼ同じ。
 技術検定試験を行う7種目のうち、建築・電気工事(1級、2級)は21年1月29日〜2月12日に申込受付を実施。そのほか建設機械(1級、2級)は2月15日からスタート。土木(1級、2級)と2級の管・電気通信・造園もそれぞれ3月中に受け付けを始める。
 全国建設研修センターが試験実施機関である土木、管工事、電気通信工事、造園は、一部の再受験者に限って初めてインターネット申請を受け付けるようになる。
 合格発表は、1級建築・電気工事の第1次検定が7月16日、1級土木の第1次検定が8月19日など。
 2級の第1次検定は、建設機械を除く6種目が7月6日で、合格者は技士補の資格を取得できる。
 1級第1次検定に合格した1級技士補は、監理技術者補佐として現場に配置できる。このため、1級第1次検定の試験問題には、施工管理を的確に行うために施工管理法の「応用能力」の設問を追加。2級第1次検定にも、これまでの学科試験にはなかった施工管理法の「基礎的な能力」を問う問題を追加する。
 1級第1次検定に施工管理法の試験問題を追加することに伴い、施工管理法に新たに合格基準を定める。1級第1次検定では、これまでと同じ全得点の60%以上の合格基準に加え、施工管理法(応用能力)の得点として、土木・建築60%以上、電気工事・管工事・造園で得点50%以上、電気通信工事40%以上の正答が求められる。合格基準は、試験の実施状況を踏まえて変更する可能性もある。

提供:建通新聞社