2020/12/17
ゼネコン40社決算 受注高14%の大幅減
建設経済研究所がまとめた2020年度第2四半期の主要建設会社決算分析によると、大手・準大手・中堅40社の受注高(単体)は、前年同期比14・4%減の4兆4133億円となり、直近5年で最も低い水準になった。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、建築部門が19・2%減と前年同期を大幅に下回った。
受注高は、建築部門が19・2%減の2兆9202億円と3兆円を割り込んだ。階層別では大手が25・2%減と最も減少幅が大きかった。
一方、公共工事の受注が堅調に推移している土木部門は3・9%減の1兆3523億円で、大手が34・5%増、準大手が29・7%減、中堅が0・4%増と階層によって明暗が分かれた。
営業利益も全階層で減少し、利益額の合計は20・1%減の4142億円と大幅な減少。40社中39社が営業黒字を確保したものの、営業利益が増加したのは40社中13社(大手1社、準大手2社、中堅10社)だった。営業利益率は5・9%で前年同期から1・2ポイント低下した。
提供:建通新聞社