国土交通省は、災害に強い国土幹線道路ネットワークを構築するため、高速道路のミッシングリンク解消と4車線化に重点的に取り組む。ジャンクション(JCT)間が未開通の約200区間について、2021〜25年度の5年で3割の解消を目指す。暫定2車線区間の優先整備区間約880`についても、25年度の4車線化の事業着手率を47%(19年度13%)に引き上げる。
高速道路のミッシングリンク解消と暫定2車線区間の4車線化は、12月11日に閣議決定した『防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策』に盛り込まれた。災害発生後、おおむね1日以内に緊急車両の通行を確保し、1週間以内に一般車両の通行を確保することを目標として、21年度からの5年で重点的に事業費を配分する。
ミッシングリンクのある高速道路を代替機能となる直轄国道も含めてネットワーク化し、災害時の強靱性を高める。対象の約200区間は、加速化対策を終了する25年度までに約30%で全線・一部区間を供用させる。2041年度までに200区間のミッシングリンクを解消することを目指す。
暫定2車線区間の4車線化を進めるのは、19年度に策定した『高速道路における安全・安心基本計画』で、優先整備区間と位置付けた優先整備区間に指定している880`。19年度の事業着手率13%を25年度に47%へと引き上げるとしている。
提供:建通新聞社