国土交通省は11月18日、建築BIM環境整備部会を開き、BIMデータを設計から維持管理に一貫して活用するモデル事業の中間報告が行われた。「建築分野におけるBIM標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」に沿ってBIMを導入しているモデル事業8件の民間事業者が、進捗状況を報告した。
竹中工務店は、鉄筋コンクリート造のA棟と鉄骨造のB棟の2棟の建て替え計画でモデル事業を実施。設計段階では、BIMモデルを活用したシミュレーションとVR(バーチャル・リアリティ)による見える化によって、詳細設計の内容の合意に至るまでの打ち合わせ時間をA棟で4割、B棟で2割削減できたと報告。
新菱冷熱工業は、同社の中央研究所新築計画でBIM活用の効果を検証。建築コスト算出に関する業務削減を従来比50%、施工計画検討の前倒しで従来比10%の工期短縮を目指してモデル事業を進めているなどとした。
提供:建通新聞社