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　建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）の２０２０年度の登録目標（累計）が、技能者登録50万人、事業者登録７万社、就業履歴登録数（カードタッチ数）７２０万件に決まった。収支の安定化やシステム更新に充てる投資の余力を確保するため、低位の推計に基づいて20年度の目標を定めた。国土交通省は、年内に都道府県別・現場別・業種別などで登録数やタッチ数を明らかにし、目標達成に向けたフォローアップも開始する。
　ＣＣＵＳは、技能者登録・事業者登録数が当初の想定を大きく下回り、累積赤字が増加したことを受け、９月に運営コスト削減と利用料金の改定を決定。事業者登録料・現場利用料・ＩＤ利用料はすでに10月１日から引き上げ、技能者登録料は２０２１年４月１日から引き上げる。
　10月20日に開いたＣＣＵＳ運営協議会の運営委員会で、20年度の目標を技能者登録50万人、事業者登録７万社（いずれも累計）とすることで、出席した建設業団体とおおむね合意した。９月末時点の技能者登録は36万６６５３人、事業者登録は６万８５６６社。
　登録した技能者の就業履歴登録数（カードタッチ数）にも、新たに７２０万件の目標を定める。19年度のカードタッチの実績は１６０万件。
　20年度目標は、登録数の伸びが低く推移すると見込んだ「低位推計」＝表参照＝を基本に設定。この推計では、26年度に技能者登録１５０万人、事業者登録16万社、就業履歴登録数１億２０００万件になると見込んでいる。
　国交省は、年内に開く運営委員会の次回会合で、目標達成に向けた初めてのフォローアップも行う。具体的には▽都道府県別の登録数・タッチ数▽技能者ごとの１月平均のタッチ数▽１現場当たりのタッチ数▽業種別の技能者・事業者登録状況―を示し、目標に対する進捗状況を検証する。建設業団体に対しても、団体別の目標設定や団体別の事業者登録状況に必要な情報提供などを求める。

提供：建通新聞社