建設技能人材機構(JAC)は9月15日、建設分野で「土工」の特定技能の在留資格を取得するための国内試験を富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)で行った。技能実習や特定活動の在留資格で日本に在住する外国人ら44人が受験した。この中には、他職種ですでに特定技能の在留資格を持つ外国人5人も含まれている。29日に合格者を発表する。
特定技能の在留資格取得に必要な技能評価試験・日本語試験は、新型コロナウイルス感染症の拡大で海外での実施を延期しており、8月28日に初めて国内で鉄筋継手の技能評価試験を行った。
土工の試験は、これに続く2回目の国内試験として行われたもので、▽技能実習生・特定活動32人▽特定技能5人▽技術・人文知識・国際業務2人▽留学生1人▽家族滞在3人▽日本人配偶者等3人―の合計44人が受験した。国籍別では、ベトナム(18人)とフィリピン(15人)で全体のい7割以上を占めている。
土工は、技能実習の受入対象職種ではないため、技能実習から特定技能への移行が認められておらず、特定技能の在留資格を取得できるのは土工の試験合格者のみ。土工の在留資格を取得すると、掘削、埋め戻し、盛土、コンクリートの打ち込みなどの作業に従事することができるようになる。
提供:建通新聞社