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2020/09/14

市区町村の管理橋 修繕着手は3割未満

 国土交通省がまとめた「道路メンテナンス年報」(2019年度末時点)によると、次回点検までに修繕が必要と診断された判定区分V・Wの橋梁6万8838橋のうち、修繕に着手した橋梁は2万4937橋と全体の36%にとどまった。市区町村管理に限ってみると、修繕に着手した橋梁は29%と3割に満たない。
 道路管理者には、14年度から橋梁・トンネルの定期点検を5年1度行うことが義務付けられており、18年度に1巡目の点検が完了した。
 今回の年報では、1巡目の点検で修繕が必要と診断された判定区分V・Wの橋梁の19年度末時点の修繕実施状況を公表した。
 判定区分V・Wと診断された橋梁は6万8838橋で、管理者別の内訳は国交省3427橋、高速道路会社2538橋、都道府県・政令市2万0535橋、市区町村4万2338橋だった。
 このうち、19年度末までに修繕に着手した橋梁(設計、工事完成含む)は、対象の36%に当たる2万4937橋。管理者別の着手率は、国交省が69%、高速道路会社が47%、都道府県・政令市が44%、市区町村が29%で、市区町村の遅れが際立った。
 地域別の着手率を見ると、埼玉県と鳥取県が15%未満で、着手率が低かった。一方、愛知県と福井県、佐賀県、宮崎県が60%以上と高かった。

提供:建通新聞社