建設キャリアアップシステム(CCUS)運営協議会の総会では、国土交通省、建設業振興基金、建設業団体がCCUSの現場利用の促進に取り組むことを申し合わせた。現場へのカードリーダー設置を徹底し、技能者のカードタッチ数を拡大。団体別に技能者・事業者登録数、カードタッチ数の目標数値を設定し、関係者が目標達成に向けて最大限努力するとした。
利用料金の改定が、加入を妨げる恐れのある登録料の値上げを抑え、現場利用を重視した体系になったことを踏まえ、現場での利用促進によって運営を安定化させる。
カードリーダーの設置とカードタッチを徹底することで、蓄積する就業履歴と保有資格で技能者の経験を見える化し、技能に見合った処遇を受けられるようにするという、CCUS構築の本来の目的を実現させる。
具体的には、カードリーダーの設置が難しい小規模な現場に配慮し、スマートフォン、顔認証の活用、事後の直接入力なども活用。技能者・事業者登録数とカードタッチ数の目標数値も団体ごとに設定してもらう。
四半期ごとに運営協議会の運営委員会を開き、技能者・事業者登録数やカードタッチ数の実績や目標達成までの進捗状況、CCUSの収支状況をフォローアップする。
提供:建通新聞社