国土交通省は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の機能を拡張するためのアプリケーションを開発する事業者として、ハウスメーカーや工務店が加入する施工管理・労務安全管理システムなどを運営するコムテックス(富山県)に決定した。CCUSと連携して建設業退職金共済を効率的に運用できたり、現場の勤務時間管理ができるアプリを国費で開発する。実装の妥当性を判断するための実証実験も行う。
コムテックスは、ハウスメーカーや工務店の建築現場で施工管理や技能者の入退場管理を効率化できるアプリ「Kizuku(キズク)」の運営会社。このアプリはCCUSとAPI連携の認定を受けており、すでにこのアプリを通じて入退場記録をCCUSに登録できる。
国交省の委託を受け、同社は▽カードリーダーが不要な簡易入退場登録▽現場の勤務時間管理機能▽労務費・法定福利費の集計機能▽建退共の完全電子化―といったサービスを提供できるアプリを開発する。7月から行っていたベンダー各社との企画競争で、同社を委託先に選んだ。
これら機能拡張するサービスについて、CCUSの利用者をモニターとする実証実験を行った上で実装の妥当性を検証。運営協議会で了承を得られれば、2021年度にも実装したい考えだ。
提供:建通新聞社