国土交通省の建築着工統計調査報告によると、7月の新設住宅着工戸数は前年同月比11・4%減の7万0232戸となり、13カ月連続で減少した。7月単月の着工戸数としては過去10年で最低の水準。中でも、新型コロナウイルス感染症の拡大で営業活動が停滞した持ち家の着工戸数は、1959年以降で最も低い水準となった。
利用関係別の着工戸数を見ると、61年ぶりの低水準となった持ち家が13・6%減の2万2708戸となった他、貸家が8・9%減の2万7684戸、分譲住宅が11・8%減の1万9359戸となった。
分譲住宅の内訳は、マンションが2・9%減の8352戸、一戸建て住宅が17・2%減の1万0820戸。
地域別では、首都圏が4・4%減の2万3891戸、中部圏が10・5%減の8607戸、近畿圏が8・3%減の1万1782戸、その他地域が18・3%減の2万5952戸だった。
全建築物の着工床面積は19・0%減の970万平方bと11カ月連続の減少となり、このうち民間非居住用は25・8%減の328万平方bと全体の減少幅を大きく上回った。
使途別では、事務所が25・4%減の40万平方b、店舗が31・7%減の28万平方b、工場が39・9%減の49万平方bと前年同月を大きく下回ったが、倉庫はネット通販の需要の高まりに伴って8・8%増の110万平方bと増加に転じた。
提供:建通新聞社