2020/08/25
入契調査 不調・不落発生率は7・9%
国土交通省・財務省・総務省が行った入札契約適正化法に基づく実施状況調査(2019年11月1日時点、一部19年3月31日時点)によると、全ての公共工事の発注者における不調・不落の発生率の平均値は7・9%となり、前年度調査より1・3ポイント上昇した。市区町村が7・2%と最も発生率が低い結果となっている。
発生率は、国・特殊法人・地方自治体(都道府県、政令市、市区町村)の全ての競争入札の契約件数と不調・不落の合計件数から算出した。
一般競争入札・指名競争入札の契約件数の合計は30万5627件で、不調・不落の合計件数は2万4047件となり、発生率は7・9%だった。発注機関別では、国12・3%、特殊法人16・0%、都道府県7・5%、政令市8・8%、市区町村7
・2%だった。
入札不調・不落の発生率は、災害発生後の復旧工事の増加など、建設需要の一時的に高まった地域で上昇する傾向にあるが、再公告時に発注ロット見直しなどの対策を講じるため、最終的には契約に至るものがほとんど。加えて、国交省は、東日本台風の復旧工事の本格化に当たり、予定価格の積算や入札契約方式の特例によって不調・不落の発生を抑制する、施工確保対策も講じている。
提供:建通新聞社