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中央ニュース

2020/08/19

CCUSの機能拡張 現場管理を効率化

 国土交通省は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の機能を拡張し、システムに蓄積したデータを現場管理に活用できるようにする。技能者情報、事業者情報、現場情報を集計したデータを現場管理の効率化などにつなげる。公共工事の発注者も蓄積した情報を閲覧できるようにし、公共工事の現場でCCUSを活用する際の事務の効率化や書類削減も図る。
 CCUSは、蓄積したデータで技能と経験を明らかにすることで技能者を評価するもの。登録される技能者情報、事業者情報、現場情報は、技能者の処遇改善のために活用される。
 CCUSの機能拡張によってこれらのデータを現場管理にも活用できるようにし、加入した事業者の利便性を高める。民間事業者から企画競争で蓄積データの利活用に関する提案を募り、提案を踏まえ、10月から機能拡張に必要なシステム構築に着手する。
 この中では、公共工事の発注者がCCUSの登録情報を閲覧できる方法も検討する。公共工事では、技能者・事業者登録率や現場のカードタッチ率を評価するモデル工事の試行が始まっている。ただ、発注者はCCUSの事業者登録情報の一部を閲覧できるものの、技能者情報や現場情報は閲覧できない。
 発注者が蓄積データを閲覧できるようにすることで、発注者の事務の効率化だけでなく、受注者側の提出書類の削減などにもつなげる。CCUSに蓄積したデータを集計し、発注者が統計データとして活用できる手法も検討する。

提供:建通新聞社