2020/06/25
CCUSの機能拡張へ実証実験
国土交通省は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の機能拡張に向けた実証実験を行う。ベンダーなどから企画提案を募り、勤務時間管理や労務費・法定福利費の集計、スマートフォンなどを使用した入退場登録をCCUS本体に実装できないか検証する。建設業退職金共済の完全電子化についても検証する。
CCUSとAPI連携しているベンダーなどから7月上旬に企画提案を募集し、実証実験を実施する事業者を決める。CCUSの利用者モニターも募集し、10月から実証実験を開始する。
実証実験の結果を踏まえ、21年度のCCUS運営協議会で実装の妥当性を検討する。
CCUS本体に提供できる機能の拡充により、利用者サービスを向上させる。カードリーダーを設置できない中小の現場では、技能者本人のスマートフォンなどを使用した顔認証などによる入退場登録の方法を検証する。
24年度から時間外労働の罰則付き上限規制が適用されることを見据え、現場全体の勤務時間管理や企業単位の労務管理機能を集計できるサービスも付加する。労務費と法定福利費を集計できる機能も追加し、現場の書類作成の負担軽減も狙う。
建退共については、CCUSに蓄積される就業履歴で、就労状況報告書を自動作成する機能の実装を目指している。
提供:建通新聞社