4月に本格的にスタートした建設キャリアップシステム(CCUS)の登録情報を活用した「建設技能者の能力評価制度」で、5月末までにレベル判定を受けた技能者が3260人となったことが分かった。申請件数が最も多かった職種は鉄筋の870人。最高位のレベル4の判定を受け、ゴールドカードを取得した技能者は261人だった。
建設技能者の能力評価制度では、CCUSに蓄積された就業履歴と保有資格で技能レベルを4段階で評価する。レベル判定の基準は専門工事業団体が策定し、3月までに35職種が国交省の認定を受けた。
レベル判定システムに能力評価を申請し、5月末までに認定を受けた技能者は3260人で、レベル4が261人、レベル3が1248人、レベル2が1751人の内訳。登録基幹技能者は、CCUS登録のみでレベル4の判定を受けられる9月末までの特例措置があり、この中にこの特例の対象は含まれていない。
申請が多い上位5職種は▽鉄筋(870人)▽機械土工(743人)▽内装仕上(520人)▽とび(362人)▽型枠(268人)―だった。
国交省は2019年度、職長・中堅クラスの技能者らを対象として「マネジメントスキル向上のための特別講習」を開き、技能者6797人が受講した。特別講習の受講者は、8月末までにレベル判定を受けると手数料が無料になる特例もある。
提供:建通新聞社