国土交通省のまとめによると、2019年度(20年3月末時点)の建設業許可業者数は前年度比0・9%増の47万2473者となり、2年連続で増加した。新規許可業者は1万6915者と前年度よりも670者(4・1%増)増えた。19年5月に経過措置が終了した解体工事業許可を新たに取得した業者数は29・3%増の1万2656者だった。
新規許可業者1万6915者に対し、廃業や許可の更新を行わずに許可を失効した業者数は0・5%減の1万2753者で、許可業者全体で4162者の増加となった。
許可業者数のピークは1999年度の60万0980者で、ピーク時と2019年度を比べると21・4%減少したことになる。許可業者数は1999年度以降は減少傾向だったが、建設投資が増加に転じた2012年度以降は47万者前後で推移している。
16年6月1日に新設された解体工事業許可については、とび・土工工事業でも解体工事を施工できる経過措置が19年5月31日に終了。19年度末までに解体工事業の許可を取得した業者数は累計で5万5842者となり、全29業種でみても13番目に取得率の高い業種となった。
都道県別の許可業者の伸び率を見ると、青森県、秋田県、山形県、新潟県、静岡県、島根県、山口県、宮崎県を除く39都道府県で前年度の業者数を上回った。
許可業者が多い都道府県の上位は、東京都の4万3444者、大阪府の3万8822者、神奈川県の2万8053者。一方、許可業者が少ないのは、鳥取県の2095者、島根県の2754者、高知県の2964者となっている。
業種別では、清掃施設、さく井、造園、建築を除く25業種で取得業者数が増加。取得業者が増加した数は、解体工事業(1万2656者の増加)を除くと、とび・土工工事業の2820者増、内装仕上の2250者増、鋼構造物の2232者増の順に多くなっている。
提供:建通新聞社