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2020/04/30

1億円以上の現場は登録へ CCUS推進で日建連

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及に向け、4月以降、会員企業の現場のうち請負金額1億円以上の現場は基本的に現場をCCUSに登録し、カードリーダーを設置することにした。また、技能者の就業履歴の蓄積を進めるため、登録現場での「就業履歴蓄積率(カードタッチ率)」を50%以上にすることを、2021年3月までの中期目標に追加した。『CCUSの普及・活用に向けた日建連の推進方策(2020)』を4月24日、理事会で書面決議し、これらの取り組みを盛り込んだ。
 CCUSの普及に関連し、『建退共制度の完全実施の推進について』も併せて決議した。CCUSを活用した建退共の電子申請方式のスタートに合わせ、20 年12月以降、公共・民間工事とも新規工事の建退共の手続について▽CCUSを利用した建退共の電子申請方式の活用▽CCUSカードタッチ技能者への建退共掛金の完全支払い―を推進。国土交通省の目標を1年前倒しし、22年度には完全実施に移行する。
 これらの取り組みに併せ、CCUS活用電子申請方式の現場での技能者登録を推進する。また、9月以降に契約締結する会員の登録現場では、カードタッチした技能者に対して確実に310円の建退共掛金を支払う。
 『推進方策』には▽CCUSに熱心な下請けへの優先発注▽CCUS活用による社会保険加入確認(10月から実施)▽国土交通省などのCCUS義務化モデル工事やCCUS活用推奨モデル工事などへの積極的な参加―も盛り込んだ。
 山内会長は、これらの取り組みの決定に関して「CCUSが業界共通の制度インフラとして活用されることを通じて、建設技能者の処遇改善、ひいては将来の担い手確保につながるよう、日建連は会員一丸となって一層の加入・登録促進に取り組む」とコメントを発表した。

提供:建通新聞社