トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2020/03/18

2級技術検定 学科受験者00年以降最多

 2019年度の技術検定のうち2級学科試験の受験者数が全7種目合計で11万8437人となり、00年以降で最多となったことが、国土交通省のまとめで分かった。学科試験の「年2回化」や「電気通信」の創設により、前年度の受験者数を1万人以上上回った。2級の受験者数が10万人を超えるのは4年連続。2級学科試験では女性受験者数も9年連続で増加し、過去最多を更新した。
 19年度の2級学科試験の受験者数は、前年度比10・6%増の11万8437人となり、前年度の減少から再び増加に転じた。種目別では、建築が3万7059人と過去最多を記録したほか、管工事が05年度以降で最多の1万3950人となった。学科試験の年2回化の効果で、「学科のみ試験」の受験者数が5万3433人と2回化前の16年度と比べ3・1倍に増えた。
 2級施工管理技士の資格を取得できる2級実地試験の合格者数は5・4%増の3万4119人。
 1級学科試験の受験者数も17・7%増の11万0094人と大幅な伸び。種目別では、土木、建築、管工事の受験者数が前年度を上回った他、19年度に初めて実施した電気通信を1万3538人が受験し、全体の受験者数を押し上げた。1級実地試験の合格者数は13・9%増の3万3607人。
 一方、女性受験者数は1級・2級いずれも増加傾向にある。2級学科試験の女性受験者数は9989人となり、統計を取り始めた03年度以降で最多。2級学科試験の全受験者に占める女性の割合も8・4%と03年度以降で最高となった。
 1級学科試験の女性受験者数も4103人と06年度以降で最多となっている。実地試験に合格し、施工管理技士資格を取得した女性技術者は、1級が1856人で04年度以降で最多、2級が2999人で03年度以降で最も多かった。
 学科試験と実地試験で構成する現行の技術検定が行われるのは20年度が最後。建設業法改正により、21年度試験は第1次検定と第2次検定に再編され、第1次検定の合格者は「技士補」を取得できるようになる。

提供:建通新聞社