建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録情報の閲覧・帳票出力機能を実装させた。CCUSに現場登録した元請けは、稼働中の現場に入場している技能者に限り、技能者情報を閲覧が可能で、登録情報を反映し、施工体制台帳や作業員名簿の出力もできるようになる。社会保険加入状況の確認も効率化されるなど、現場事務の負担を軽減する効果が期待できる。
閲覧・出力が可能になったのは▽技能者情報▽事業者情報▽就業履歴▽現場・契約情報▽施工体制台帳▽作業員名簿▽再下請負通知書▽社会保険加入状況―など。
事業者は、所属する技能者の情報を全て閲覧できるが、元請け・上位下請けが閲覧・出力できる情報は、施工体制の下にある事業者・技能者情報に限られる。技能者本人と所属事業者が同意すれば、選択した範囲内で他社の技能者の情報も閲覧できる。
元請けは、現場・契約情報と施工体制をシステムに登録していれば、施工体制台帳と作業員名簿をシステム上で作成し、出力することも可能になる。建設業法の施行規則改正により、10月1日には作業員名簿の作成が義務付けられるため、名簿作成の手間が軽減されることになる。
振興基金は、3月中にCCUSの現場運用マニュアルを改定し、閲覧・出力機能に関する解説を追加する。
提供:建通新聞社