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2020/02/21

法定福利費 「全額受け取った」は6割

 国土交通省が建設業許可業者を対象に行った調査で、直近の1現場で法定福利費を全額受け取ったと回答した1次下請けが公共工事で66・4%、民間工事で63・6%と、公共・民間ともに6割を超えた。ただ、3次下請け以下に限ると、法定福利費を全額受け取ったとの回答は、公共工事で35・7%、民間工事で58・1%に低下している。
 調査は、建設業許可業者から無作為に抽出した3万者を対象に11〜12月に実施。有効回答数は5471者。
 下請けが元請け・上位下請けに社会保険料を請求する「法定福利費を内訳明示した見積書」(標準見積書)は、公共工事では1次下請けの68・1%、2次下請けの59・9%、3次下請け以下の63・6%が提出したと回答。民間工事では、1次下請けが54・6%、2次下請けが50・1%、3次下請け以下が40・2%で活用している。
 標準見積書を提出した結果、公共工事で法定福利費を100%受け取ったと回答した1次下請けは66・4%で、2次下請けが51・5%、3次下請け以降が35・7%だった。民間工事でも、法定福利費を100%受け取った1次下請けは63・6%と公共工事との間に大きな差はない。2次下請けは45・1%、3次下請け以降は58・1%となっている。

提供:建通新聞社