国土交通省と建設業振興基金は2月13日、都内に専門工事業団体35団体を集め、建設キャリアアップシステム(CCUS)への早期登録を各職種の登録基幹技能者に周知するよう、要請した。登録基幹技能者に対しては、能力評価を経ずに無料でゴールドカードを発行する特例がある。この特例は3月末に終了するものの、登録基幹技能者の技能者登録は全有資格者の3割に満たない。登録基幹技能者の講習実施団体である各専門工事業団体を通じ、早期の登録を呼び掛ける。
すでに1月22日に各団体に通知しており、2月13日に登録基幹技能者制度推進協議会の事務局長等会議を開き、早期の登録を各団体に改めて要請した。
「建設技能者の能力評価制度」では、CCUSに登録した保有資格と就業履歴で技能レベルを4段階で評価する。国交省が3月末までに各職種の能力評価基準を認定し、この基準に沿って4月から保有資格と就業履歴による4段階のレベル判定が本格的にスタートする。
レベル判定を受ける技能者は、まずCCUSに登録してCCUSカードを取得。その後、CCUSに登録した就業履歴と保有資格に応じたレベル判定を受け、レベルに合わせて色分けされたCCUSカードの再交付を受ける必要がある。
ただ、19年度中に技能者登録した登録基幹技能者については、CCUSに登録しただけでレベル4相当のゴールドガードを交付する特例がある。
登録基幹技能者は、3月末までに登録すれば能力評価を受けずにゴールドカードを取得できるため、能力評価の手数料(2000〜3000円)とカード更新手数料(1000円)が無料になる。
振興基金に3月31日までにCCUSの技能者登録を申請すれば、審査を終えていなくても特例の対象となる。CCUSへの技能者登録後に登録基幹技能者の資格を取得した場合、3月31日までに変更申請をすればゴールドカードを取得できる。
提供:建通新聞社