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中央ニュース

2020/01/22

入札不調 再発注で契約率が改善

 国土交通省は2019年度に発注した直轄工事の契約状況を明らかにした。上半期(4〜9月)に入札公告した直轄の土木工事4261件では、13・5%の576件で入札不調・不落が発生したが、11月末までに未契約の工事は146件と全体の3・4%まで減少。入札不調が発生した工事でも、工事内容を見直して再発注したり、他の工事と一括で発注することで、2カ月間で契約率の大幅な改善を図っている。
 上半期に入札公告した直轄土木工事は4261件で、このうち3685件(86・5%)が契約に至り、576件(13・5%)が入札不調・不落となった。ただ、再発注や他工事への変更により、11月末時点で未契約の工事は146件と3・4%に減少。この中には、11月末時点で入札公告の手続き中の工事も含まれている。
 一方、建築・設備工事では、19年度上半期に入札公告した1361件のうち、27・1%に当たる369件で入札不調・不落が発生しており、土木工事と比べて入札不調・不落の発生率が高い。ただ、11月末まで未契約の工事は115件と全体の8・6%まで減少しており、契約率の改善が進んでいる。
 国交省の19年度当初予算は「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための3か年緊急対策」で前年度比15・1%増加している。人手不足などを理由に予算執行を懸念する声もあるものの、直轄、補助、独立行政法人を含めた2019年度の契約率は76%と例年並みに推移している。

提供:建通新聞社