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2019/12/20

施工管理技士 実務経験、厳格な確認を

 国土交通省は、大和ハウス工業の社員が技術検定の受験資格である実務経験を偽り、施工管理技士資格を不正に取得していた問題を受け、実務経験を厳格に確認するよう建設業団体に要請した。今回の不正では、受験する種目とすでに資格を取得していた種目での実務経験を重複して計上しており、実務経験を証明する企業として確認を徹底するよう求めた。
 大和ハウス工業では、社員349人が実務経験とは認められない期間、実務経験の重複、受験資格に満たない実務経験年数で技術検定に合格していたことが発覚。不正に資格を取得していた社員を主任技術者・監理技術者として実際に工事に配置したり、営業所の専任技術者としていたことも分かっている。
 国交省は、同社に不正の原因究明と再発防止策の実施を指示した他、同様の不正が発生しないように土地・建設産業局建設業課長名の通知を建設業団体に送付した。
 今回の不正では、すでに施工管理技士の資格を取得していた種目での実務経験を別の種目の実務経験として証明書に記載し、本来は受験資格がないのに資格を取得していた。通知では、実務経験証明書を各企業が確認する際、実務経験を重複して計上することがないよう要請。仮に重複計上などが発覚した場合、合格の取り消しにとどまらず、企業にも監督処分を課す場合があるとして、厳格な確認を行うよう注意喚起した。

提供:建通新聞社