日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用を推進するため、新たに「日建連CCUS推進モデル事業」を開始することにした。国交省が実施する直轄工事での「CCUSモデル工事」に加え、日建連の会員企業が施工する地方自治体や民間工事の中から「日建連CCUSモデル現場」を選定し、システムの導入効果の検証やPRの拠点にする。直轄のモデル工事と合わせ、2019年度内に100現場以上での事業展開の開始を目指す。11月21日に開いた理事会で決めた。
日建連CCUSモデル現場では、CCUSの活用状況について情報を収集。必要に応じて国交省に効果検証のための情報を提供する。また、API連携など、CCUSの活用に関連する新たな取り組みについて会員企業間で情報を共有する。
モデル現場はまず、国交省のモデル工事選定に合わせ、第1次として日建連CCUS推進本部の15社の現場の中から選定し、1月から事業をスタートする。さらに第2次として、理事・監事会社の現場でモデルを拡大し、19年度内に事業を開始する。その後も、全会員企業の現場を対象にモデルを拡大していく。
また、国交省のモデル工事に対しても、候補の推薦や、効果検証のために必要な資料の提供、意見交換、現場見学会などで協力していく。
提供:建通新聞社