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2019/11/08

18年度の直轄工事 落札率が3年連続上昇

 国土交通省が2018年度に契約した直轄工事の平均落札率が前年度比0・22ポイント増の92・52%となり、3年連続で上昇したことが分かった。建設コンサルタント業務の平均落札率も、3・3ポイント増の84・92%と3年連続で上昇した。18年度に契約した工事の件数は1・2%減の1万3399件、契約金額の総額は7・1%減の1兆7347億円だった。
 直轄工事の平均落札率は、低入札価格調査基準の引き上げの効果などもあり、ここ数年上昇傾向にある。13年度以降で見ると、15年度に工事いったんが低下したものの、その後は18年度まで3年連続で上昇している。
 落札率を部局別にみると▽地方整備局(港湾空港関係除く)=92・87%(0・31ポイント増)▽同・港湾空港関係=92・11%(0・09ポイント減)▽北海道開発局=93・60%(0・32ポイント減)▽航空局・地方航空局・地方運輸局など=88・43%(1・61ポイント減)―となった。
 このうち、地方整備局(港湾空港関係除く)の平均落札率は、中部地整が93・79%と最も高く、東北地整の93・43%、北陸地整の93・28%の順に高い。落札率が最も低かったのは九州地整の91・69%。ただ、前年度に比べると、地方整備局や部局間の落札率の差は縮小する傾向にある。
 入札不調の発生件数(入札不調後に再発注手続きを行い、18年度中に契約した工事件数)は469件で前年度より2・0%減少した。入札辞退が1者以上あった工事の件数は50・4%減の1042件、入札辞退者数も56・0%減の延べ2467件となるなど、大幅に減少した。
 建設コンサルタント関係業務の平均落札率も033ポイント増の84・92%となり、低入札価格調査基準の引き上げを背景として3年連続で上昇。契約件数は1万4412件と3件減で横ばい、契約金額は5・1%増の3903億円だった。