建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及促進に向け、技能者登録・事業者登録の代行申請をサポートする。元請け・上位下請けによる代行申請は技能者登録の8割を占めており、9月下旬から代行申請の実務担当者を集めた登録会を開き、実演型で代行申請の手続きをサポートする。すでに、技能者登録の代行申請手続きを解説する動画をCCUSの専用HPでも公開している。
CCUS登録では、元請けや上位下請けが下位の下請けの事業者登録・技能者登録を代行申請することができる。
登録申請は、郵送・窓口・インターネットで受け付ける技能者登録では、代行申請が全体の80%を占めており、下位下請けの技能者を一括で登録できるインターネットでの代行申請を選択する事業者が多い。中には、下位下請けの技能者500人分の代行申請を行う1次下請けもいるという。
振興基金は9月4日、CCUSの専用HPに代行申請手続きを解説する動画をアップ。さらに、9月下旬から代行申請の実務担当者を集めた登録会も開き、実演型で代行申請をサポートする。東京・名古屋・大阪などのパソコン教室を会場として約50回を開催する予定で、実務担当者に実際に1人分の技能者登録を行ってもらい、その後の登録申請をスムーズにできるようにする。
技能者登録が10万人を突破したことを弾みに、振興基金はCCUSの普及促進を加速させたい考え。9月下旬から全国48会場で開催する地方都市セミナーは、すでに満席となった都市部などでの追加開催も検討する。
9月2日時点で現場IDを取得し、CCUSの活用を始めた現場は6860件。カードリーダーを設置し、CCUSを活用する現場であることをアピールするステッカーの販売も開始している。
提供:建通新聞社