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　国土交通省は、日本を代表する観光用の自転車ルート「ナショナルサイクルルート制度」の創設にあたり、ルート指定の要件案をまとめた。自転車専用道路など、歩行者・自動車と分離された自転車通行空間の整備を要件とし、快適な走行環境やルート設定、沿道の受け入れ環境について規定を設けた。今秋にも制度を創設し、ルートを指定する。
　国が候補ルートを調査・選定し、第三者委員会での審議を経て指定する。指定されると一定のサイクリング環境を維持する他、統一的な路面表示や案内看板の設置を行う。
　ルート設定に関する要件は、延長がおおむね１００�`以上であること。観光地や魅力的な景観をつなぐルートでなくてはならない。
　走行環境については、トンネルや橋梁部、急勾配箇所に注意喚起の看板を設けることや、未舗装区間がないことを求めている。また、ルート全線で統一された仕様のルート名や経路・距離案内などの路面表示や案内看板が必要となる。
　空港や鉄道駅などルート付近の主要交通拠点には、レンタサイクルをはじめ一定の受け入れ機能を求めている。

提供：建通新聞社