国土交通省は、BIM/CIMの活用による積算時間の短縮や積算業務の簡素化を検討する。設計CIMモデルの作成時に算出できる概算工事費と、現行の積算基準に基づく工事価格を比較し、その精度を検証。概算工事費を積算作業に活用することで、受発注者双方の積算作業の負担を軽減する。設計CIMモデルから算出する概算工事費を予定価格とした場合の課題も整理する。
受発注者双方の人手不足が進む中、BIM/CIMを活用して積算業務の生産性を高める。すでにBIM/CIMのソフトウェアには、設計CIMモデルから概算工事費を算出できる機能があり、この概算工事費の精度を検証し、積算業務に活用する。
合わせて、設計CIMモデルが保有していない設計条件や積算条件を付与する方法を検討。設計CIMモデルに含まれる情報を積算システムに受け渡す方策も検討する。
国交省では、設計CIMモデルに現場条件や工程、積算条件などを付与できれば、この概算工事費を予定価格に設定することも可能だとみている。概算工事費を予定価格とした場合の制度上の課題、受発注者の実務面の課題を整理する。
提供:建通新聞社