国土交通省がまとめた「地価LOOKレポート」(2019年第四半期)によると、主要都市の調査対象100地区のうち97地区で上昇基調を示した。大阪市の商業系3地区(西梅田、茶屋町、新大阪)で上昇幅が拡大し、6%以上の上昇となっている。
上昇地区数は前回と同じ97地区。大阪市の西梅田・茶屋町・新大阪は、オフィス需要が旺盛な反面、供給が限定的であることを要因として、6%以上の上昇へと上昇幅が拡大。この他、札幌市の宮ノ森、仙台市の中央1丁目、千葉市の千葉駅前、東京都の渋谷、名古屋市の太閤口、大阪府の中之島西など25地区は3〜6%の上昇へと上昇幅を拡大させた。
調査地区に対する上昇地区の割合は6期連続で90%を上回った。緩やかな上昇(0〜3%の上昇)は69地区となり、過去最多となった。
国交省は、景気回復や雇用・所得環境の改善、低金利環境などに支えられ、空室率の低下や再開発事業の進展などが見られる他、店舗・ホテル、マンションの需要も引き続き高く、不動産投資は引き続き堅調に推移するとみている。
提供:建通新聞社