国土交通省と日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は8月7日、意見交換会フォローアップ会議の2019年度の初会合を開き、19年度実施方針を決定した。19年度は、5〜6月の意見交換会で議論された「技能者の賃金水準の確保」「交替制による週休2日の試行」「適切な工期設定と工程の共同管理」など、六つのテーマ別に検討チームを立ち上げ、国交省・日建連の実務者で直轄事業の発注関係事務の改善策を詰める。
フォローアップ会議は、毎年5〜6月に地方整備局と日建連支部が行う意見交換会での議論を踏まえ、国交省本省と地方整備局、日建連本部の実務者が集まり、施策の具体化を話し合う。岡村次郎大臣官房技術調査課長=写真=は7日の会合で「6月に成立した新・担い手3法の趣旨を踏まえ、日建連と協力して施策を実現させたい」と話した。
7日に決定した19年度実施方針では▽週休2日実現に向けた環境整備▽適切な工期設定と工程管理▽生産性の向上▽業務の効率化▽品確法の適切な運用―の五つの課題について対応策を検討するとした。
さらに、▽技能者の賃金水準の確保▽交替制による週休2日試行▽適切な工期設定と工程の共同管理▽プレキャストの導入促進▽情報共有システム(ASP)の活用▽ICTを活用した業務の効率化―の6テーマを重点的に検討するため、検討チームを立ち上げて議論を深める。
適切な工期設定と工程の共同管理では、地方整備局ごとに行っている施工条件や工事工程表の明示など、工程管理のための一連の手続きに共通ルールを設け、全国で統一的に実施することを検討する。工事一時中止を適切に運用するための実態調査も行う。
19年度から維持工事で試行する交替制による週休2日工事は、維持工事以外で交替制を導入すべき工種について、日建連の意見を聞く。
提供:建通新聞社