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中央ニュース

2019/08/06

国交省が環境整備 BIMモデル納品に対応

 国土交通省は、直轄の官庁営繕事業で納品されたBIMモデルの図面審査を行うため、発注者側の環境を整備する。2019年度にBIMモデルの納品を試行することに合わせ、本省の大臣官房官庁営繕部でBIMライセンスや大容量のBIMモデルに対応したハードウェアを購入するなど、BIMモデルでの審査体制を整備する。今秋にはBIMモデルでの納品や受発注者協議などが可能になるという。
 官庁営繕部や地方整備局などが発注した設計・工事では、受注者が自主的にBIMを活用しても、BIMモデルを納品できず、受注者は2次元の成果品を納品しなくてはならなかった。
 官庁営繕部では、19年度にBIMモデルの納品を開始するため、図面審査をBIMモデルで実施するためのハードウェア、BIM用ソフトウェアライセンス、打ち合わせ用の大型ディスプレイなどを購入する。これらの購入契約を大塚商会と一括で結ぶ。ライセンス契約を結んだソフトウェアは、行政LANを通じて地方整備局などでも使用できるようになる。
 国交省は、建設現場の生産性を高めるi−Constructionを建築分野に拡大する方針を打ち出し、19年度は発注者指定で基本設計業務へのBIM活用とBIMモデルの納品を試行する。対象は、7月29日公告の「今治港湾合同庁舎設計業務」と、8月1日公告の「名瀬第2合同庁舎(R1)外設計業務」の2件。
 施工段階でBIMを活用する施工BIMも新築・改修工事で試行する。ハードウェアやソフトウェアのライセンス購入などにより、施工段階の受発注者協議にもBIMモデルの活用が可能になる。

提供:建通新聞社