建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録で、インターネット申請の不備を補正する。申請内容に不備があった場合、これまでは修正内容を通知して申請者に修正を求めていたが、このことが登録手続きが長期化する要因の一つになっていた。7月30日の申請からは、社会保険や保有資格などの証明書類で確認できれば、振興基金が申請内容の不備を補正。カード発行までの期間を大幅に短縮する。
技能者登録のインターネット申請では、申請から2週間程度で登録作業を終え、建設キャリアアップカードを技能者に送付できる。ただ、申請内容に不備があると、申請者に不備の内容をメールで通知し、申請者本人に修正を依頼するため、1度修正が発生すると、カード発行までの期間が約5週間に延びてしまう。
技能者登録については、今年3月の時点で申請時の不備の発生率が9割を超えていたため、振興基金は不備の発生率を5割以下に抑制し、登録手続きの期間短縮を図る方針を示していた。
すでに郵送申請では、郵送で提出された書類をシステムに入力する際、申請内容の不備を振興基金が補正しており、登録手続きの期間短縮に効果が出ている。登録申請の不備には、入力内容と証明書類に齟齬(そご)があるケースが多く、インターネット申請でも、振興基金が補正を行って申請者の手間を省き、登録手続きの期間短縮を図る。
インターネット申請で補正を行うには、社会保険や保有資格などの証明書類が正しく添付され、保有資格や住所などのコード番号が正しく入力されている必要がある。
提供:建通新聞社