国土交通省は、都道府県の担当課長を集めて入札契約制度や建設産業行政について話し合う「ブロック監理課長等会議(入札契約担当課長会議)」を6月10日から全国8ブロックで開催する。今回は、5日に成立した改正入札契約適正化法で公共発注者に努力義務を課す施工時期の平準化が最大の論点。債務負担行為や繰り越しを活用し、施工時期の平準化に取り組むよう、参加する都道府県を通じて取り組みが遅れる市区町村に働き掛ける。
ブロック監理課長等会議は、国交省の呼び掛けで毎年春・秋の年2回開催しており、今回は、5日に成立した改正建設業法・入契法に加え、きょう7日にも成立する品確法改正案を全国の都道府県に浸透させる。
入契法の改正により、同法に基づく入札契約適正化指針に施工時期の平準化が位置付けられる。国交省は、今秋にも指針を改正し、公共工事の発注者に施工時期の平準化に取り組む努力義務を課す。会議に出席する都道府県を通じ、特に取り組みが遅れている市区町村に債務負担行為や繰り越しの活用を働き掛ける。
「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための3か年緊急対策」で公共事業費が増加することに伴い、施工確保対策として交通誘導員の確保策についても話し合う。交通誘導員の確保が難しい地域では、都道府県単位で関係者が参加する協議会を設置し、地域の需給を把握するよう求める。
4月に本運用を始めたCCUSについては、発注者である都道府県に対して普及への理解を求める。技能者を技能と経験で評価し、処遇改善へとつなげるCCUSの意義を訴え、公共工事の発注者である都道府県に普及促進への協力を促す。
各ブロックの開催日程は次の通り。
▽近畿―6月10日▽四国―6月12日▽北海道・東北―6月13日▽中部―6月17日▽関東・甲信―6月24日▽中国―6月26日▽九州・沖縄―6月27日▽北陸―6月28日
提供:建通新聞社