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2019/06/03

スマートシティ 先行モデルに15事業

 国土交通省は、新技術や官民保有データを活用して都市の課題解決につなげる「スマートシティ」のモデルプロジェクトを決定した。国交省が実証調査費を支援して成果を全国に波及させる「先行モデルプロジェクト」に15事業、専門家派遣や計画策定を支援する「重点事業化促進プロジェクト」に23事業を選んだ。官民が連携して事業の進化を目指す「スマートシティ推進パートナー」にも71団体を選んだ。
 3〜4月に行った公募に応じた地方自治体や民間企業などの提案の中から、モデルプロジェクトを選んだ。6月4日に日本経済団体連合会、内閣府、総務省、国交省が共催する「スマートシティ推進フォーラム」で、プロジェクトの内容について発表する。
 先行モデルプロジェクトに選ばれた15事業のうち、静岡県やソフトバンクなどでつくるコンソーシアムは、3次元点群データでサイバー空間に仮想の県土を構築。道路・河川の経年劣化を点群データの差分で把握し、維持管理に活用する。松山市と松山アーバンデザインセンターは、都市や人の移動のデータをコンパクトシティの制度設計に活用する。
 先行モデルプロジェクトに選ばれたコンソーシアムは次の通り(かっこ内は対象地域)。
【先行モデルプロジェクト】
 ▽スマートウェルネスシティ協議会(札幌市)▽仙北市スマートシティ推進コンソーシアム(秋田県仙北市)▽つくばスマートシティ協議会(茨城県つくば市)▽Uスマート推進協議会(宇都宮市)▽毛呂山町スマートシティ協議会(埼玉県毛呂山町)▽柏の葉スマートシティコンソーシアム(千葉県柏市)▽大手町・丸の内・有楽町地区スマートシティ推進コンソーシアム(東京都千代田区)▽豊洲スマートシティ連絡会(東京都江東区)▽「VIRTUAL SHIZUOKA」が率先するデータ循環型SMARTCITYコンソーシアム(静岡県熱海市、下田市)▽藤枝ICTコンソーシアム(静岡県藤枝市)▽高蔵寺スマートシティ推進検討会(愛知県春日井市)▽スマートけいはんなプロジェクト(京都府精華町、木津川市)▽益田サイバースマートシティ創造協議会(島根県益田市)▽中山間地・自立モデル検討コンソーシアム(広島県三次市)▽松山スマートシティコンソーシアム(松山市)

提供:建通新聞社