国土交通省は、職長・班長クラスの建設技能者がマネジメントスキルを学べる特別講習を開催する。専門工事業団体が開く技能講習などと連携し、建設技能者の能力評価制度で「レベル3」に相当する職長・班長クラスに講習を受講してもらう。受講者には建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録支援を受けられる特典を与える。
2018年度第2次補正予算に必要経費を計上しており、今後1カ月程度で講習の実施機関を決め、19年度下半期に講習をスタートする。16年度に登録基幹技能者、17年度に若年技能者を対象とした無料の特別講習を開いており、今回は中堅の職長・班長クラスをターゲットに技能の研さんを後押しする。
特別講習は、元請けの協力会に協力を仰いだり、専門工事業団体と連携して職種単位で開催する。eラーニングを取り入れることも検討する。
CCUSの登録情報を活用し、技能者を4段階(レベル1〜4)で評価する「建設技能者の能力評価制度」の運用開始を見据え、専門工事業団体が職種別に策定する能力評価基準の認定を待ち、職長・班長クラスのレベル3に見合った講習内容を決める。
登録基幹技能者や若年技能者向けの特別講習と同様、受講者のCCUS登録と建設キャリアアップカード取得を支援する。講習の実施機関は、CCUSの申請書類を受講者から受け取り、申請書類を運営主体である建設業振興基金に提出する。
また、講習ではすでにCCUSを運用している現場で、受講者が就業履歴の蓄積を体験できるようにする。
提供:建通新聞社