国土交通省は、建設技能者の能力評価制度に活用する「レベル判定システム」と、特定技能外国人の就労状況を確認する「外国人就労監理システム」の開発に着手する。レベル判定システムは職種別の能力評価基準に沿って技能者の評価を自動化。就労監理システムは、特定技能外国人の就労状況と受け入れ計画の整合をチェックする。いずれも、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録情報を活用し、事務の効率化につなげる。
28日からシステムの開発・保守・運用業務を担う事業者の企画提案の受け付けを始めた。
レベル判定システムは、建設技能者の能力評価制度で、職種別の能力評価基準に沿った技能者のレベル判定を自動化する。CCUSに登録された就業履歴の集計などを自動化し、レベル判定の事務を担う専門工事業団体の負担を軽減する。
一方、外国人就労監理システムは、CCUSに登録された特定技能外国人と受け入れ企業の登録情報を取り込み、外国人の就労状況をシステム上で確認。国交省の認定を受けた受け入れ計画と異なる職種・施工場所で就労させていた場合、適正就労監理機関である国際建設技能振興機構が巡回指導を行う。
いずれも、2019年度中にシステム開発を終え、20年度から稼働する見通しだ。
提供:建通新聞社