国土交通省は、建設業法改正で技術検定試験を再編することに伴い、2級合格者に限り、実務経験なしで第1次検定(現在の学科試験に相当)を受験できるようにする。2級技術検定に合格した翌年度に1級技術検定の第1次検定を受験できるようにして早期の資格取得を促す。今回の改正によって、1級技術検定の第1次検定の合格者は「監理技術者補佐」として現場に配置できるようになる。
建設業法改正案では、技術検定試験を再編し、現在の学科試験・実地試験の区分を「第1次検定」と「第2次検定」に見直す。第1次検定の合格者には新たに「技士補」の資格が与えられる。合わせて、1級技士補を「監理技術者補佐」として現場に専任で配置すると、監理技術者が複数の現場を兼務できるようになる。今国会で改正法案が成立すれば、2020年4月に施行される見通しだ。
現在の技術検定では、2級合格者であっても最低5年以上の実務経験がないと1級技術検定を受験することができない。国交省は、改正法案の成立後に関係する政令を改正し、2級合格者に求めている実務経験の要件を見直し、2級合格の翌年度に1級技術検定の第1次検定を受験できるようにする。
これにより、若年層が早期に1級技士補の資格を取得し、監理技術者補佐として現場に配置できるようになる。2次検定では、従来通り必要な実務経験を積むことを受験資格として求める。
提供:建通新聞社