国土交通省は、BIM/CIMを導入して設計・施工・維持管理に3次元データを活用するための「CIM導入ガイドライン(案)」を改定し、「下水道編」と「地すべり編」を追加した。下水処理場・ポンプ場や地すべり防止施設にBIM/CIMを導入し、3次元データを構築する際の詳細度や形状情報を定めた。
改定により、ガイドラインの対象は、土工、河川(河川堤防など)、ダム、橋梁、トンネル、機械設備(水門設備など)、下水道、地すべりの8分野に増えた。地方自治体が事業主体となる下水道(処理場・ポンプ場)については、目的に応じて部分的に3次元データを活用することも認める。 ガイドラインは、分野の追加に加え、地質・土質関係の記載も見直した。地質・土質モデルを作成する際、モデルの精度を明確にするため、地質・土質調査の成果を記録し、設計・施工段階に継承することを求めた。
ガイドラインの他、契約段階で3次元データを活用するための「3次元データを契約図書とする試行マニュアル(案)」も策定。3次元データを設計、施工、維持管理に適切に引き継ぐため「BIM/CIM活用における段階モデル確認書作成手引き(試行版)」もまとめた。
提供:建通新聞社