国土交通省の建築着工統計調査で、2018年度の新設住宅着工戸数は前年度比0・7%増の95万2936戸となり、前年度の減少から再び増加した。分譲住宅が18年8月から8カ月連続で増加するなど着工戸数を伸ばした。中でもマンションは、三大都市圏を中心に10・5%増と3年ぶりに増加に転じている。
利用関係別の着工戸数は、持家が2%増の28万7710戸、貸家が4・9%減の39万0093戸、分譲住宅が7・5%増の26万7175戸だった。
分譲住宅の内訳は、マンションが10・5%増の11万9683戸、一戸建て住宅が5・1%増の14万4905戸。マンションは首都圏が6・2%増、中部圏が39・8%増、近畿圏が33・2%増とそれぞれ前年度を上回った。一戸建て住宅も1996年以降で最も高い水準。
地域別の着工戸数は、首都圏が0・1%減の32万7128戸、中部圏が6%増の11万3998戸、近畿圏が6・6%増の14万5225戸、その他地域が2・3%減の36万6585戸だった。
全ての建築物の着工床面積は1・5%減の1億3108万平方bで2年連続の減少。このうち民間非居住用は2・7%減の4604万平方bで3年ぶりに減少した。使途別では、工場が9%増の989万平方bと前年度を上回ったものの、事務所が3・9%減の532万平方b、店舗が5・7%減の518万平方b、倉庫が11・7%減の863万平方bと落ち込んだ。
提供:建通新聞社