国土交通省は、施工条件として休日作業が必要な直轄工事で「週休2日交替制モデル工事(仮称)」を試行する。土日・祝日の稼働が求められる現場では、現場閉所を条件に必要経費(労務費、機械経費、間接費)を支払う「週休2日補正係数」が適用できない。モデル工事では、交替制による技術者・技能労働者の休日確保の状況に応じ、労務費を補正する。
直轄の週休2日工事では、労務費、機械経費(賃料)、共通仮設費、現場管理費に補正係数を設け、4週6休以上を達成した現場に段階的に必要経費を支払っている。ただ、現場閉所でなく、交替制で技術者・技能労働者が休暇を取得する場合、補正を適用することはできない。
モデル工事は、施工条件で土日・祝日の作業を求めている維持工事(複数年維持含む)を対象として、受注者希望型で発注する。契約済みの工事も対象にできる。現場に従事した全ての技術者・技能労働者の休日確保の状況に応じ、労務費を補正する。
具体的には「技術者・技能労働者の平均休日数/工期」で「休日率」を算出し、変更時に労務費を補正する。現場の施工体制の確保に特別な費用が必要な場合は、発注者と協議することも認める。
同省では、モデル工事で技術者・技能労働者の休暇取得の確認方法、補正係数、共通仮設費、現場管理費の実態などを検証するとしている。
提供:建通新聞社