文部科学省がまとめた、全国の公立学校施設における木材の利用状況をによると、2017年度に新築された886棟のうち木造施設は204棟だった。新築施設全体に占める割合は23%で、前年度と比べ2・4㌽増加した。17・3%だった15年度から2年連続で上昇している。
調査対象は、公立の幼稚園や小中高校、特別支援学校など。
17年度に新築した学校施設のうち木材を使用したのは592棟(66・8%)。非木造施設のうち内装の木質化を実施した施設は338棟(43・8%)だった。
17年度の学校施設整備で使用した木材は5万6365立方b。このうち35・8%に当たる2万0169立方bが木造施設、残る64・2%の3万6196立方bが非木造施設の内装木質化などで使用された。
同省では、木造校舎の整備や内装の木質化に対し、新増築の場合で2分の1の補助などを実施している。同省はこの他、木材を活用した学校施設の実証研究などを通じて、引き続き学校での木材利用を促していく。
提供:建通新聞社