トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2018/11/16

建設キャリアアップ 24現場で限定運用

 建設業振興基金は、2019年1〜3月に建設キャリアアップシステムを「限定運用」する現場24件を選定した。限られた現場で現場登録、就業履歴の蓄積などを行い、システムエラーや運用上のトラブルなどを検証。19年4月からの円滑な「本運用」につなげる。限定運用は、建築・土木、新築・改修、規模の大小など、多様な現場を選んでおり、本運用後のさまざまなケースに対応できるようにする。
 建設業振興基金は11月15日、限定運用を行う元請けを集めた説明会を開き、現場管理者らに事業者・技能者登録やシステム運用の留意点などを説明した。建設キャリアアップシステム事業推進センターの中村貴志副長は「各事業者の意見を参考にし、システム運用の改善に反映する」などと話した。
 限定運用は、建設キャリアアップシステムの運用開始時期の延期に伴い、現場で生じるトラブルなどに対応し、本運用を円滑にスタートするために実施する。限られた現場でシステムが円滑に運用できるか検証し、その結果を本運用時にフィードバックする。
 対象の現場は、関係団体・事業者の協力で、建築・土木の現場24件を選んだ。戸建て住宅の新築工事とリフォーム工事も1件ずつ選定している。元請け事業者は、各現場の下請け事業者と技能者に1月以降の限定運用までのシステム登録を呼び掛ける。
 各現場では、現場運用のマニュアル(暫定版)に沿って▽現場へのカードリーダーの設置・設定▽カードリーダーを通じたキャリアアップカードの読み取り▽就業履歴の蓄積状況の確認―などを行う。対象現場では、運用をサポートする建設業振興基金の担当者を派遣し、トラブルに対応する。限定運用時に蓄積した技能者の就業履歴は、19年4月の本運用開始後も引き継ぐことができる。

提供:建通新聞社