都市公園法の改正で創設された「公募設置管理制度(Park−PFI)」の導入を予定している地方自治体が57団体(10月末時点)に上ることが、国土交通省の調査で分かった。改正法の施行以降、既に16公園(15団体と近畿地方整備局)にPark−PFIの導入が決まっており、さらに導入を予定する自治体が増加している。同じ調査では、この他にも約200団体が導入を検討中と回答しているという。
17年4月に成立した改正都市公園法で創設したPark−PFIは、公募で選定した民間事業者に都市公園内への収益施設(カフェ、レストランなど)の設置を認める。老朽化した都市公園の再生も同時に図るため、広場整備などのリニューアルを民間事業者が行う。
17年度は、7月に北九州市(勝山公園)が初めて制度を導入し、その後も東京都豊島区(造幣局地区防災公園)、名古屋市(久屋大通公園)、岐阜県(ぎふ清流里山公園)などが続いた。18年度も、10月末までに11団体と近畿地方整備局が公募設置等指針を公表済み。
18年度以降に導入予定と回答したのは▽青森県むつ市(おおみなと臨海公園、金谷公園、代官山公園)▽神奈川県平塚市(湘南海岸公園)▽岐阜県本巣市(本巣PA公園)▽神戸市(東遊園地、海浜公園)▽岡山市(鳥城公園)―など57団体。同省は、Park−PFIを導入した公園を21年度までに100カ所に増やす目標を定めている。
提供:建通新聞社