トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2018/11/02

工事書類、押印不要に 国交省が様式改定

 国土交通省は、直轄工事の工事関係書類の標準様式を改定し、契約関係を除く書類9種類の様式を受注者の押印を求めない形に見直した。「本人確認証」に一括で押印することで個々の書類への押印を省略し、受注者の事務の効率化につなげる。地方自治体との書類の統一を視野に、電子印鑑を使用するASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)の活用が進んでいない自治体に対してまず、改定した様式の活用を促す。
 10月31日、全ての地方整備局、北海道開発局、内閣府沖縄総合事務局に標準様式の改定を指示する通知を送った。
 直轄工事の工事関係書類32種類のうち▽品質証明員通知書▽工事打ち合わせ簿(指示、協議、承諾、提出、報告、通知)▽材料確認書▽段階確認書▽確認・立会依頼書▽工事履行報告書▽出来形管理図表▽品質管理図表▽品質証明書―の9種類で、担当者に押印を求めない様式をつくった。
 担当者が確認したことを証明するため、担当者が一括で押印できる本人確認証の様式も作成した。受注者には、押印の必要な従来の様式を使用することも認める。
 直轄工事では、ASPを活用していれば電子印鑑を使用するため、これまでも書類に押印する必要はなかった。ただ、ASPを使用していない工事では、押印した書類をスキャンし、PDF化する手間がかかる。
 国交省は、土木工事における受発注者の業務を効率化するため、直轄工事と自治体発注工事の工事関係書類で、様式を統一することを検討している。直轄工事に比べASPの活用が進んでいない自治体発注工事でまず、改定した標準様式を使用してもらい、受注者の業務負担の軽減を目指す。

提供:建通新聞社