厚生労働省がまとめた2018年「就労条件総合調査」の結果によると、建設業の1日の所定労働時間は7時間43分(労働者1人平均7時間46分)、週所定労働時間は39時間47分(労働者1人平均39時間33分)だった。1企業平均の年間休日総数は104日で、労働者1人平均の年間休日総数は112日。
建設業の年間休日総数を見てみると、100〜109日が31%で最も多く、次いで120〜129日が25・4%、90〜99日が15・2%、80〜89日が13・7%で続いた。
16大産業の企業が労働者に対し1年間に付与した年次有給休暇の日数は前年と同じ18・2日で、労働者が取得した日数は9・3日(前年調査は9日)、取得率は51・1%(同49・4%)。
一方、建設業の労働者1人平均付与日数は18・2日で、労働者1人平均取得日数は7日、労働者1人平均取得率は38・5%だった。建設業の取得率は調査対象としている16大産業の中で、宿泊業・飲食業(32・5%)、卸売業・小売業(35・8%)、生活関連サービス業・娯楽業(36・5%)に次いで4番目に低かった。
労働基準法が規定している週40時間、1日8時間労働の原則の例外を認める「変形労働時間制」を採用している企業(調査対象の全産業)の割合は60・2%(前年調査57・5%)で、建設業でも61・5%の企業が採用していることが分かった。
建設業の企業が採用している変形労働時間の種類は1年単位が56・1%、1カ月単位が4・9%、フレックスタイム制が2・1%だった。
実際の終業時刻から始業時刻までの間を一定時間以上空ける「勤務間インターバル制度」を導入している建設業の企業は2・6%にとどまった。
提供:建通新聞社