国土交通省は「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」で、点検・診断業務の新たな施設分野に「道路土工構造物(土工)」と「道路土工構造物(シェッド・大型カルバート等)」を位置付ける。11月上旬に登録規程を改正し、新設の計画・調査・設計業務と合わせ、全36施設分野で新たな登録資格を公募する。
この制度では、民間団体が運営する資格を国交省が登録し、登録資格の有資格者に直轄事業の発注の際にインセンティブを与える。点検・診断、計画・調査・設計の各業務を総合評価方式・プロポーザル方式で発注する際、有資格者を配置する企業を加点対象とする。
2014年度の制度創設以降、これまでに延べ251資格を登録している。16年度に発注した直轄の点検・診断業務では、対象の63%に当たる302件に登録資格の保有者が配置されている。
18年度の登録資格の公募を前に、登録規程を見直して新たな施設分野を追加する。追加するのは、「道路土工構造物(土工)」と「道路土工構造物(シェッド・大型カルバート等)」の2分野で、いずれも点検と診断のそれぞれに登録区分を設け、担当技術者が保有する資格の登録を求める。
提供:建通新聞社